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2023.05.31

【側溝蓋の問題解決例⑤】宅地造成に伴う側溝の整備事例

宅地造成とは?
宅地造成とは、宅地以外の土地(森林や農地等)を住宅地にする為土地の形質を変更したり、工場跡地を住宅にするなど既にある土地の形質変化をする事を指します。
これに伴い、道路を新設したり、既にある周辺の道路や側溝も整備する場合があります。

現場例①

宅地造成工事を行うにあたり、元々あった道路から造成地区へ繋がる道路が整備されました。
そこに元々入っていた側溝はこれまで車が乗るような環境ではありませんでしたが、造成工事に伴って車が横断するような現場環境に変わる事になります。
そこで問題になるのが、この環境では側溝蓋の耐久がもたずに壊れてしまう可能性が高いという事です。
その為、車が横断するような箇所でも耐えられる側溝蓋を検討する必要がありました。
その検討案として挙げられたのは
「グレーチング」と「ディンプルエフ」でした。
【グレーチング】

以前投稿した記事(【側溝蓋の問題解決例④】”グレーチング”のガタツキ・騒音解消)でも紹介させていただきました、金属性の側溝蓋です。
一般的な側溝蓋に比べ耐久面に優れており割れる事はありません。
また、格子状に穴が開いているので集水能力にも優れています。
しかし、車両が走行する際に「カシャン!」と騒音が鳴る事が懸念点で、住居が近いこの現場では近隣の住民にとってストレスの要因となりうる事が考えられました。
また、一般的な側溝蓋と比べ値段も大幅に高いのでコスト面でも検討の必要がありました。
【ディンプルエフ】

ディンプルエフはスリットと呼ばれる集水口を持つコンクリート製の側溝蓋です。
側溝本体と蓋の隙間に「無収縮モルタル」と呼ばれる硬化剤を流し込み固定することで、蓋の上を車が走行しても蓋が動く事はなく、騒音が起こりません。
蓋が動かない事から摩耗や破損なども防止できます。
こちらは鉄製のグレーチングと比べてコスト面に優れていた為、今回の現場で採用されています。
現場例②

こちらの現場は宅地造成とは規模が少し異なりますが、分譲住宅の建設に伴い隣接する側溝蓋の取替えを行った現場です。
住宅の乗入口に側溝が据えてあるため、先ほど紹介した現場と同様に車が横断しても破損する事のない側溝蓋に入れ替える必要がありました。

しかし、元々かかっていた側溝蓋の厚みがとても薄く、同じサイズで車の走行に耐えられる製品は限られます。
こちらも先ほどの現場と同様にまず「グレーチング」が検討案に上がりましたが、高価になってしまう事と、鉄製である為に雨の日などは歩行者が滑ってしまう危険が懸念されました。
これに対しディンプルエフは厚みが薄くても車の走行に耐えられる耐久性がある事と、表面には鮫肌のようなザラザラとした滑り止め加工が施されており、これによって歩行者が安全に通行できるという事で採用されています。
側溝についてのお困りごとはありませんか?
造成工事などの開発が進む事で、これまでは特に問題のなかった道路の側溝についても考え直さなければいけないケースがあります。
側溝についての相談や質問がございましたらお気軽にお問合せ下さい。
問題解消に向けてご協力させて頂きます。